Nocturne in Z-flat Op.99999 No.2



夜が震えている
なぜだかそんな気がする
本当に震えているのは僕なのに

夜に脅えている
そんな実感しか湧かない
本当に怖れるべきは違うものなのに

夜が軋んでいる
はっきりと感じられる
本当に(きし)んでいるのはやはり僕だ

夜にきみを見ている
おぼろげに映る
手を伸ばした先にあるのは虚空だ

夜明けを待つ
《きみのいない長すぎる夜を繰り返す》
宵はとうに過ぎた
《それでもどうにかここまでやってきた》
要領が悪くて仕方ない
《馬鹿は馬鹿なりに》
酔えないほどには絶望
《決して不幸とは呼べない》
酔おうとも失望
《なぜ?どうして?いつから?》

予感だけある
《いつか同じ所へ行ける》
余興に過ぎなくても
《思いを馳せるだけの意味のない行為》
欲を(ぎょ)せない
《温もりは欲しい》
余計な真理
《人でしかない》
横たわることもしたくない
《それでも僕は夜の中にいることを選ぶ》

流れていく夜

良さそうな気配だけ
善し悪し
四隅(よすみ)
よせばいいものを
予想できたこと
与太話(よたばなし)
予兆

夜露に濡れる
《外に出る勇気さえないのに》
予定の通りに
《こうなることはわかっていた》
淀んだ思考のままで
《  は  にいない》

流されていく僕

きみがもたらした傷が
今もなお僕を支配している
もはや必然性はないのに
ただの惰性に過ぎないだろうのに
透明な枠の中で
出ていくつもりがない
愚かしさのループ
そうだね
きみも賢くはなかった
だからいとおしかった

熱帯夜
きみの声が聞こえる気がする
ノイズ混じりに
気のせいだなって
僕がつぶやく
ひとりでは立てないことを知るばかり
壁蝨(だに)に食われてしまいそうだよ
「四つ葉のクローバーは奇形
 八枚羽の蠅も奇形
 私たちは別に奇s;でも何でもない
 ただラハょっと傷つい9aだけ
 3(の傷aWしたって
 正当,]理由(Tんかない
 自分がちょっ$>ヘ~セD`しただけで
 わ`fっr,いながら
 ガムs.噛みゥ_ぎQ+だけ
 わpエっ"!いなkfら
 薬をち{っとばかLH多く飲んで'"まっ]gだけ
 あ%sたも似たrMうなこと/?思っていqjと思うけど
 会)4た$$や-u:j\^う,>だうiシっw/思6#てd@
 嫌ではない8=だけど
 恋人s+カォm,4iskレnAw
 む,efoそのこと54ほうが
 奇~;に思える
 何の/lケ4にもならないnk
 何5,保;Rも与えて/4ァ/ないけど
 zl;フルapでもzョp8でもない
 束縛eュlu6[自由
 嫌8cd2イh;5;e+ソu}KTフg-[40嬉[0ayejsd
 本当にこれでよかったのかな?
 SEL+KHt@2oニ39v5トu2
 e/jjメmho@4クanV`Tメmyq4,u[qwc]pi5ッbjv@ケヒz」
ひとりでは立てないことを知るばかり
きみを置き去りにして流れてきた夜と僕
きみはとっくに見えない
声が聞こえるはずがない



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