乾く間もないボンドを |
乱雑に並べられた葛藤 読まれもせず積み上がる本と 乾く間もない木工用ボンド 誰も知らないイディオムを作る 僕のためにそこにあるものでありながら 君の生きる音色に 僕がすっかり騙くらかされてしまったみたいに ちょっとくらい 明日を待ってみたくなる きみが明日もステップの中にいる保証はない 遠くて近いもどかしい距離を越えて 君の声を掴むことぐらいはできるさ 残響の先に君の心音がある それが悲鳴であっても プロポーズであっても 触れることくらい訳ないよ 涙がもし零れるなら その 乾く間もない木工用ボンドを 指で ほら もうすぐ僕の組み上げたイディオムが届くよ 涙ながらでもいい どうかうまく騙されてくれないか Don't Worry, Be Happy! 四分の五拍子に合わせて 蛙の合唱が始まる やつらときたら陽気なもんさ 梅雨が近付いているからじゃない 年中あの調子なんだ 自分が馬鹿みたいに思えるし 実際そうなんだろう けれど生きていくのは 少しだけ辛い You are just so cool! Please become my poem!! 乾く間もない木工用ボンドで手を汚して 指と指を絡ませ合おう 全く頼りない力だけど 固まればそれなりに 僕らを繋げてくれる 最初から最後まで僕自身のためのレトリック 思わぬところできみを騙すことができたなら 乾く間もない木工用ボンドで手を汚して 信じてみるよ 僕らの生きる希望ってやつを Don't Worry, Be Happy! 次に見たらもう角度を変えている なんとはなしに眺めながら 孤児の言葉を先立てて 僕はひとりできみとは別な道を歩むよ 剥がした時の指の痛みを覚えてる 木工用ボンドなんてそんなもんさ 大仰なものは持て余すよ ポケットに入るくらいの希望でいい |