レンジで温めたハヤシとごはんに文学性など見出せはしないし、虚構としても不十分だが、それでも腹は膨れる。情けなくも喜ばしいことに。だがしかしけれどそれは戯作でも文芸でも虚構でも 飽食なんて馬鹿なことを今でも どれだけ わかったところで何も起きない Brainstormが関の山なんだ どうしたって本物にはなれないよ だから漢字で書かないよ ありきたりな 吐き気のする ありがちで 美しさの欠片もない それを文学性に変換しようとする試みは 100年も前から 実のところまだ続いている 完成品はいつくも見れど まだ終わりとは言えないだろう それが鈍色である限りは もしそれが そもそも 文学なんてお遊戯 やってられるものか ああ、ああ 止まらない選択の果てに今手にした物が どんなにか害悪で どんなにか劣悪で 醜悪で実体のない ゴーストだったとしても 愛するしかないのが 僕らの文学 戯作 草子 虚構 文芸 Brainstorm 愛しきゴースト 極彩色にはどうせなれない 鈍色の不自由で 愚作をものするしかないってのに どんなに ありきたりなBrainstormを持て余すだけだとしても 懲りずに命は跳ねている 明日の希望を謳ってる なんにもないモノクロの 空っぽの未来を カラフルに厚塗りしてまで 未来を謳うことをやめない 極彩色まがいの とかく生きるのが下手だなと自覚し、また指摘されたところで、染みついたBrainstormは剥がせない。そんな諦めこそが真に鈍色を招いているのに。でもしかしけれどこれは確実なところで僕は極彩色には至れない。であるならば鈍色でも 僕らの明日 現実 日々 戯作 草子 虚構 文芸 Brainstorm 愛しきゴースト いつまでもそこにいておくれ せめてBrainstormぐらい 気取らなけりゃ |