graveyard



どうしようもねえ言葉なら
妄動に紛れて零してしまえ
愚挙の顛末(てんまつ)にしてしまえばいい

ブルーのシンドローム
アクセルが吹き飛ぶ
着火すればそれまで
押し並べて比べた須く快哉(かいさい)
明日の夢さえ見えぬ像の視力について
着火すればそれまで
終電はとうに向こうの焼け野原で食われている
来てしまったことが敗因
炎天の生と夕凪の孤独、夏の六花(りっか)
来てしまえばどうしようもない
埋めるか埋められるか掘り起こすか
選択肢なんておよそそれっきりで
着火すればそれまでだよ
Wantと思い続けてくたばるのが正義
着火すればそれまでだよ
脳で揺れる心筋で物事を見れば間違いを続けられる
ああ、行き着いた
どこまでも続くgraveyardに辿り着いた
全くもって不可解の本能
蛙が跳ねることよりも自然で
蜻蛉(かげろう)が永遠になることよりも不自然
とどのつまり結局はたぶん最後に
I LOVE YOUって言って終わろうとするのかもしれないが
そうは問屋が卸さない
着火してしまえば
果てのないgraveyard
夜明けは見ずに果てる
そんぐらいの覚悟はあったんだろう?

どうせなら
鋭角の覚悟で
焼き払ってしまえよ
どっちにしろgraveyardは死なない
果てが見えることもない
愚挙の連なりの最後に見るのは
青白い自分の顔だ
わかって来たんだろ?
着火したからには

愚挙と愚挙が合わさっても奇跡は呼ばない
まるで無力
埋めるか埋められるか掘り起こすか
それだけだ
愛をいくらで嘆こうとしても好きに陰る弓なりの意志
雪解雫(ゆきげしずく)を待てども解のない四分音符で窮状は生者必滅(しょうじゃひつめつ)
着火が着火で着火を喰い殺すよ
教えてくれない答えを聞けても標にはならないよ
graveyardの入り口がアルカリ性なわけじゃない
結局どっちにしろもう戻れねえんだってことだけ
妄動に紛れてばらまけば
誰かが埋めることもあるだろう
墓なんて要らねえよ
どうせすぐに掘り起こされて
喰い物にされる



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