サンダスト |
そこいらに転がってる言葉を拾いあげてみる どうにも使い物にならないようなやつばっかりで そんな屑ばかりであることに、僕はつい安堵を覚えてしまう 本当に役に立たないような言葉を集めて 波がきたならすぐに崩されてしまうような城をつくるんだ 思い出の残骸や 失敗した詩のかけらを 行き場のない吐瀉物や 理に適わない戯言を 組み上げて立派なポンコツを作るのさ 役に立たない瓦礫の山で 意味を為さない役目の海で 誰に贈るでもないウェディングソングを歌うのさ 僕はきみと 一生を共にしたいんだ 間もなく日が沈み 間もなく月が昇り 間もなく明日がやってくる 朝日にさらせばかき消えてしまう屑たちを オレンジの斜陽にかざしてみた きらきら 光った |