I think about my 1998



あの時の空は何色をしていたっけ



空気
僕等は

いったい何色をしていた?


かすかに見える山の向こう
僕等を包む夕日の向こう
流れる音楽に

「部活終了時刻です」

って


斜めにさすオレンジの光
それはぼくらにことばをあたえた


夢の向こうに 遙かな大気がある
雨が降って 大地は歓喜する
祈りは届かない
僕等の日常の
非日常は
遠く遠く風に吹かれて

そこで静かに笑っている

この喜びを
どう伝えたらいいのですか

僕等はその言葉をまだ知らないままだ


あの日の僕等が
ずっと幸せであるように


「なつかしくて
 帰りたくなるけど
 あなたの笑う声が
 聞こえるところには
 きっといつでも
 あの空間が広がるから」



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