現実と命が解離して
回らなくなってるけど
それでも薫る旋律を
忘れないようにだけして
きみと一緒に
転げてみたいよ

街並みを通り抜けて
展望台から見える景色に
やり過ごすだけじゃない
今日を見てみれば
きみの弾いたピアノの音階に意味がある
初夏
晩秋
雪のひとひら
桜
息をして
きみの弾いたピアノの音階に意味をつくる
透明じゃなくていいよ
息をして
覚えの悪い一瞬でいいよ
スクラップとアルバムになっちゃってもいいよ
特別じゃなくていいよ
カレンダーがめくられて
能のない毎日に
似たり寄ったりの日々に
もう何回聞いたかわからないメロディに
素直にやれない祝福を
それなりにあげて
ちょっとした涙を流して
転げてみてよ
ちょっとだけ擦り傷を作って
転げてみてよ
素直に表せない祝福を
そこにいる誰かと
それなりにがんばって繋いでみてよ

やり過ごすだけじゃない
今日を見られれば
きみの弾いたピアノの音階に意味ができるよ
涙も後悔も忘れなくていいよ
うまく踊れなくても
転がって転がって転がって
もしどれだけ魂と事実が離れたって
それなりになんとかして今を見てみてよ
すぐ忘れちゃったって
きみの弾く伴奏に歌がつくことを
ちょっとした涙が流れたって
ほんの少しだけがんばって
信じてみてよ

餓えて泣いて踊れなくて切り傷をつくって
それがスクラップとアルバムになっちゃって
馬鹿みたいな気分にすらなれずに
涙が出ないほどに回らなくたって
転がって転がって転がって転がって
どれだけ命が傷ついても
保証がどこにもなくても
少しだけそれなりに待ってみてよ
やり過ごすだけじゃない
明日を見るために
きみの弾く曲からメロディを消して
伴奏だけを弾いてみてよ
どうなるかなんてわかんなくていいから
きみの弾いた旋律に意味をつくってから
やり過ごすだけかもしれない今日を見て
伴奏だけを弾いてみてよ
メロディを消して
それなりにほんの少しだけがんばってみて
繋がるかもしれない
伴奏を弾いてみて